
自殺は他人ごとではありません!
国は、自殺対策基本法において、例年、月別自殺者数の最も多い3月を「自殺対策強化月間」と定めています。厚生労働省が平成28年度に実施した意識調査によると、「これまでに本気で自殺を考えたことがある」と回答した人は5人に1人であることが分かっています。竜王町においても、自殺死亡率(人口10万人当たりの自殺者数)が全国よりも高い数値で推移しており、自殺は決して他人事ではなく、わが事として考える必要があります。
自殺の背景
自殺の背景には、病気や障がいなどの健康問題、失業や倒産、多重責務、長時間労働などの社会的・経済的問題のほか、職場や学校、家庭の問題といったさまざまな社会的要因が複雑に関係しているとされています。「死にたい」と考えている人自身も「生きたい」という本心との間で激しく揺れ動いており、自殺に至る前に何らかのサインを発していることが多いことから、自殺はその多くが防ぐことができる問題といわれています。自殺を防ぐためには、家族や友人など周囲の人が、そのサインに気付き、見守り、支えていくことが重要です。
自殺のサイン
さまざまな悩みを抱えることによって精神面だけでなく、体や日常生活にも影響を及ぼすこともあります。例えば、以前に比べて元気がなくなった、食事量が減った、よく眠れていない(普段より疲れた顔)、ため息が目立つ、口数が減ったなど、いつもと違う様子であれば特に注意が必要です。また、自殺者の多くは、うつ病などの精神疾患にかかっていることも分かっています。症状の変化を見逃し、放置することは重大な結果につながる可能性があります。
サインに気付いたら・・・
自殺につながるサインやいつもと違う様子に気付いたら、まずは勇気を持って、「どうしたの?」、「よく眠れてる?」などと声を掛けてみましょう。周囲が手を差し伸べ、話を聞くことによって、結果として自殺を考えた本人がそれを乗り越えられることにもつながります。また、相談する側もされる側も問 題を一人で抱え込まず、相談窓口などに相談しましょう。
・・・気軽にご相談ください・・・
自分の気持ちを話すだけで心が軽くなったり、
状況を違う視点から見ることで問題の見通しが良くなることもあります