column vol.3「9月は発達障害福祉月間です。」

「発達障がい」という言葉をよく耳にするようになってきました。特に、平成17年に発達障害者支援法が施行されたことにより、関心を持ってもらえる機会が増えたように感じます。

この法律では、発達障がいのある人が必要に応じて支援を受けられるよう、国や自治体での適切な支援と、私たち国民一人ひとりが発達障がいの理解を深め、発達障がい者の自立および社会参加に協力するように努めなければならないと定めています。ふれあい相談発達支援センターにおいても発達障がいを含む「支援を必要としている人(子ども、大人を問わず)への相談援助」を行っています。

発達そのものは人の成長に伴う機能の変化を意昧します。子どもも大人も発達の障がいのため、普段の暮らしの中で生活のしにくさを感じている場合があります。この「生活のしにくさ」は人それぞれに違いがあります。発達障がいの理解とは、「私たちの身近に生活のしにくさを感じている人がいるということを私たちがいつも想像すること」が出発点として考えられます。

発達障がいという成長に伴う機能上の問題は、言葉やコミュニケーションでの苦労、判断や思考での困惑などにつながります。そのため、周りの人は、より分かりやすい情報の提供と意思表明の受け止めに心を配ることが必要です。そしてそのことが、みんなでより暮らしやすい社会をつくっていくための大きな原動力になると思います。

発達障害福祉月間をきっかけとして、お互いが心を配り合い、より暮らしやすい社会を早期に実現するために、自分自身は何ができるか考えていただければと願っています。

文・ふれあい相談発達支援センター所長(学校心理士)

ふれあい相談発達支援センター
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