column vol.10「食べ物の好き嫌い」

皆さん、食べ物の好き嫌いはありますか?発達に関する相談の中で「好き嫌い」や「偏食」についての悩みを聞くことがよくあります。好き嫌いの原因は「匂い」、「味」、「見た目」など理由はさまざまです。

見た目に影響される場合は、食材を細かく刻んだり、すりつぶすことで見えなくすると食べやすい場合があります。反対に何が入っているか分からないと嫌な場合は、食材が分かりやすいように小皿に分けると安心できることがあります。

また、食感が嫌な場合や噛むことが苦手な場合は、細かく刻んだり、あんをかけ てとろみをつけるとよい場合があります。フライドポテトや空揚げが好きであれば、食材をカリカリに揚げることで食べやすくなるかもしれません。

「食べ物の好き嫌いには見た目や食感といった食べ物自体に関することのほかに、子どもの育ちが関係していることもあります。好き嫌いが始まる1歳~3歳ごろは、「自分でしたい」という自我の芽生えがみられる自立への第一歩の時期でもあります。食事に関しても食べさせてもらっていたころから、自分で食べることができるようになり、自分でできることにうれしさを感じます。

とはいえ、まだまだ上手に食べることはできないので、こぼしたり遊び食べになったりし、ついつい大人が食べさせてしまうことも少なくありません。自分で食べたいのに止められることによって食事へのモチベーションを下げてしまうこともあります。新聞紙などを敷いて汚れてもよい環境を整え、自分で食べることをたっぷり経験できるよう工夫をし、子どもの育ちを大事にすることが大切です。

また、家族で一緒に楽しく食事をすることや周りの人がおいしそうに食べている様子を見ることで「食べてみよう」と思うこともあります。日々の忙しさで難しいこともありますが、毎日できなくても、たまにはそんな時間と気持ちの余裕が持てるような生活ができるよう心掛けていきたいものです。

文・臨床心理士

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