十人十色

column vol.26一人一人が輝ける社会を築くために

童謡チューリップを歌ったころを思い出してください。どんなことが思い出されますか?友達と一緒に遊んだりケンカをしたりしたこと、手をつなぎ一緒に楽しく過ごしたこと、イタズラをして注意されたことなど、いろいろなことが思い出されるのではないでしょうか。

思い出には楽しいことばかりではなく、時にはつらく苦しかったことや悲しかったこともあったでしょう。むしろ楽しかったこと以外の思い出の方が数多く思い出されるのかもしれません。人はつらく苦しかったことをバネにして大きく成長した人もいれば、逆にそのことがきっかけでつまずいてしまった人もいます。

考え方や行動なども人によってさまざまで、捉え方や受け止め方も一人一人違います。違って当たり前なのです。しかし、成長するにつれて「みんなが同じでなければならない、同じはずだ」と思っている自分がいます。お互いの違いを認め、尊重し、理解をすることが大切だと分かっているはずなのに…。

いろんな花を咲かせているチューリップを思い浮かべてみてください。童謡を歌ったあのころは、それぞれ違いがあっても一緒に手をつなぎ、お互いを認め合い、困っていれば手助けをして、楽しいことを一緒に喜び合っていましたね。これまでの経験や体験は全てが大切で、自分の成長の糧になっています。

一人一人が大切にされ、一人一人が輝ける社会を築くために必要なことを、今一度、みんなで一緒に考えてみましょう。

文・竜王町ふれあい発達支援センター 所長

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