りゅうおうきらりんニュース
子ども力士たちの名勝負「川守地区の伝統行事 観音様奉納相撲」

川守地区で100年以上続くといわれている「観音様奉納相撲」が今年も同地区内の観音堂前で執り行われ、地元の小学生男女15人が土俵で元気いっぱい取り組みを披露しました。夏の風物詩にもなっているこの奉納行事は、長く地元住民たちに親しまれ受け継がれてきた伝統行事の一つで、毎年、子どもたちが一生懸命押し合う姿に、道行く人も思わず目を奪われるほどの熱戦が繰り広げられています。その昔は毎年8月18日と開催日が決まっていましたが、今では地域の実状に合わせ、お盆前後の日曜日に行われています。自治会の行事として町内で「奉納相撲」を行っているのは川守地区のみともいわれていますが、その始まりや由来を記すものは残されておらず、地域の人たちで伝承され、今日まで大切に守り継がれてきました。今年も晴天に恵まれた8月11日、観音堂前に本格的な土俵が作られ、力士さながらにまわしを締め、四股名(しこな)を付けられた子どもたちが土俵入りしました。土俵際でのせめぎ合いに、周囲からは「がんばれ」、「負けるな!」と掛け声が飛び、豪快な投げ技が決まると、ひと際大きな歓声が上がりました。中でも観客を沸かせていたのは、女子対戦。息をのむ粘り強い相撲は大人顔負けの激しい取り組みとなりました。子ども力士たちは、勝って喜んだり負けて悔しかったり、さまざまな気持ちを感じながら、また一回り大きくたくましく成長しました。

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