国内外から約5000検体が出品される国内で最大級の米コンクールが、昨年11月に山形県で開催され、鏡地区の若井農園が出品した新米「近江米(にこまる)」が「都道府県代表お米選手権」部門の官能審査で金賞に輝きました。このコンクールは米・食味鑑定士協会が実施する新米の食味鑑定による品評会で、毎年秋の新米が出そろう11月ごろに開催されるもの。国内ほか中国や台湾からも出品された検体について「外観」「香り」「味」「硬さ」「粘り」の5項目を「食味分析計」で測定、総合評価の結果から一次審査を突破した同農園は、都道府県代表としてノミネートされ、約40点の中から金賞を獲得されました。同農園代表の若井康徳(わかいやすのり)さんは、代々続く家業を昨年春に引き継がれ、近年担い手不足に陥る地域農業を盛り上げるため、米作りを通じて「人がやらない面倒くさいこと」、「みんなが辞めていくようなこと」に挑戦されてきました。今大会への挑戦もその一つで、本格的に農業に従事される3年前から研究を重ねた結果の初冠となりました。受賞を受け、若井さんは「今後も竜王町の名がおいしいお米の名産地として広まることに尽力していきます」と受賞の喜びを話され、「日本一の米農家、楽しくおしゃれな農業をめざして、さまざまな角度から挑んでいきたい」と米作りへの意欲を話され、竜王町の農業に明るい未来を期待される話題に農業界からも注目を集めています。