教育と文化ー 山之上ケンケト祭りユネスコ無形文化遺産登録について

ユネスコ無形文化遺産とは

2003(平成15年)無形文化遺産保護条約とはユネスコ無形文化遺産保護条約は、人類の代表的な伝統や祭礼行事などの無形文化遺産の保護およびその意識向上を目的として、世界各国からの提案を受け民俗芸能や風俗についてその価値や希少性を審査し、指定相当と判断される場合にユネスコ無形文化遺産に登録する制度についての国際的な取り決めです。日本ではこれまで、能楽、歌舞伎、伝統的な食文化(和食)など21件がすでに登録されています。

町民の皆さまへユネスコ無形文化遺産登録にかかる町長コメント

わが郷土「竜王」の伝統的祭事である山之上ケンケト祭り長刀振りが、風流踊(ふりゅうおどり)としてユネスコ無形文化遺産に登録されましたことは、当町にとって大変名誉なこととであり、引き続くコロナ禍にあって、町民の皆さまが笑顔になる嬉しい知らせに接し大きな喜びを感じています。 また、中世に源を発するこのお祭りが先人からの弛まぬ努力や地元関係者のご尽力により脈々と受け継がれてきましたことに改めて敬意を表するとともに、この山之上ケンケト祭り長刀振りの文化的価値が評価され、世界的な文化遺産として認められたことを、「町の誇り」とするところです。 折から人口減少が進む社会情勢の中、祭礼の担い手である若者も少なくなっており、このことが、このような伝統芸能を守り伝えていくうえでの大きな課題と伺っております。この課題解決に向け、私どもも由緒あるケンケト祭り長刀振りが次代へと引き継がれるよう、地元保存会や地域の皆さまの今後の活動をお手伝いできればと思っております。 そこで、町といたしましては今回のユネスコ無形文化遺産への登録を契機に、保存伝承への支援に加えて、関係する皆さんと手を携えながらふるさと竜王の「魅力あふれる観光行事」として更なる観光振興を通じてまちの魅力発信に繋げていきたいと考えています。 そして、今回登録されました県内それぞれの地域の祭礼行事が、そこに住む人々の絆をより確かなものとする取組となるよう、また、広く地域社会の発展へと繋がるよう、今後一層、地元や県内認定団体、関係自治体の皆さまとともに盛り上げてまいります。 なお、この度の登録に際し、当町では次の催しを通じて町民の皆さまとともに喜びを分かち合いたいと思います。 令和4年12月1日 竜王町長  西田 秀治

お問い合わせ:竜王町教育委員会 生涯学習課 TEL:0748-58-3711