column vol.15読みの基になる「見る力」
読書をするとき、しっかり文章が見えていないと肩が凝ったり目が疲れたりします。これは、眼球のピント調節をつかさどる筋肉がよく機能せず、文字にぴたっとピントを合わすことができなくなったことが原因の一つとして考えられます。
また、「眼球運動」や「近くを見る視力(近方視力)」、「両眼視」の視機能が関係していることもしばしばあります。こうした状態は大人だけでなく子どもにもみられ、小中学生でも読むことにかなりの労力を必要としていることがあります。中には字を書くことにも影響がみられる場合があり、学習成果にも大きく関わってきます。
文章を読むときには視力だけでなく、眼球運動や両眼視のような視機能(ビジョン)が関係しています。近視や遠視であれば、メガネを装用するなどで補うことができますが、効率よく両眼視などの視機能を活用できていない状態ではメガネで補うことができません。この場合は視機能のトレーニングが可能なことが多いです。
医療機関で眼科面での問題がないことを確かめた上で、専門家のアドバイスを受けて家庭でもトレーニングをしてみましょう。最近は家庭でできる「ビジョントレーニング」に関する本もたくさん出版されていますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
また、専門家による視機能トレーニングに取り組んでいる所もありますので、アドバイスを受けてみるのも良い方法です。
文・特別支援教育士
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