十人十色

column vol.23子どもの褒め方

子どもは褒めて育てよう」とよくいわれますが、実際には簡単なようでなかなか難しいものですね。例えば、上手にあいさつをした小さな子に「上手にできたね」と褒めると、きっとその子は喜ぶでしょう。一方、思春期の子どもに同じことをしたらどうでしょう。捉え方によっては嫌味にも聞こえてしまうかもしれません。

子どもを褒める場合、その子に合った褒め方が大切ですが、何をどう褒めたらいいのか分からないと悩む人も多いようです。そこで、褒め方に悩む皆さんへ、誰にでも響く「最高の褒めことば」をご紹介します。

それは「ありがとう」のことばです。

人は、他人に必要とされること、他人の役に立つことで幸せを感じます。また、「自分も他人に必要とされるんだ」という気持ちが心の成長の土台となり、勉強やスポーツに意欲的に取り組んだり社会のルールをきちんと守ったり、周囲と良い人間関係を築ける前向きな考えを持つ心を育みます。そして、その心は学校や職場で失敗したり辛いことがあったりしたときにも乗り越えていく力にもなります。

この「自分は必要とされている大切な人間なんだ」という実感は幼少期から育てていくことが大切で、物を取ってくれた、運んでくれたなど、ささいなことで構いません。できたこと、やったことが当然のことであっても褒めてあげることで自信を付けてあげましょう。

ささいな行動の中にも、「できたこと、やったこと」に注目するとたくさん褒める機会はあるのではないでしょうか。

文・臨床心理士

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