十人十色

column vol.40具体的に伝えましょう

日常会話の中で「ちょっと、あれ、そこ」などの抽象的な言葉を使っていませんか。もし、あなたが「ちょっと あれ頼むわ!」と言われたらどうしますか。

話の流れのなかで「あれ」がわかる場合もありますが、突然言われたら何のことかわからないこともあります。「これぐらいわかっているだろう」と思って話してい ても、相手には意味が伝わっていないことがあります。まして抽象的な言葉であればなおさらです。

発達障がいのある人の中にも、抽象的な言葉や表現の意味合いがわかりづらい人がいます。掃除の時に「そこを、ちょっとほうきで掃いといて」と言われても、「そこ」や「ちょっと」がわからないので、ほうきで掃くことができずに固まってしまい「そこをちょっと」掃けないことになります。

相手に「これぐらい」わかっているだろうと思って話しても、具体的に伝えないとわからない人もいることを知ってほしいと思います。「○○さん、はがきを郵便局に○時に持って行ってくださいね。」、「今から玄関をゴミが無いようにほうきで掃いてくださいね。」など具体的に伝えることが必要です。

ところで、「これぐらい」も抽象的な言い方ですね。

文・ふれあい相談発達支援センター所長

十人十色。コラムが冊子に!「「ぷらす」発達のおはなし」は、竜王町公民館1階と3階ふれあい相談発達支援センター、竜王町公民館、竜王町保健センター、竜王町総合庁舎1階自立支援課(障がい福祉係)、竜王町社会福祉協議会に設置しています。お手元にぜひ!
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