column vol.27こころのバランス
疲労がたまって身体の免疫力や抵抗力が弱まると病気にかかりやすくなるのと同じように、ストレスが重なるとこころのバランスが崩れ、精神的に不安定になりやすくなります。特にこころの場合は疲れていることが分かりにくく、自分が思っている以上にダメージが蓄積されていることもよくあります。
普段よりもイライラしやすい、過剰に不安を感じやすい、憂うつな気分になりやすいなどの体調や気分の変化は、こころが「SOS]のサインを出していると考えられるので要注意です。また、悩みや問題を抱え、八方ふさがりで見通しが立たず葛藤状態が続く場合や急激な環境変化があった場合も、こころのバランスが崩れやすくなる原因になります。
こうした状態が長く続くと、こころだけでなく、身体にさまざまな症状が出てしまう「心身症」と呼ばれる病気になりやすいといわれています。こころの不調を感じたときには、休養を取ってこころとからだを休めることが大事です。そして、自分自身の考え方を点検し、「我慢し過ぎていないか」、「ネガティブに考え過ぎていないか」、「自分の責任と思い過ぎていないか」、など無理な捉え方をしていないかを振り返ることができればさらに良いですね。自分自身で整理できない場合は、信頼できる人に話を聞いてもらうことでこころの整理に役立ちます。
昨今、コロナ禍の影響でこころの不調をきたしやすい状況にあります。バランスの良い捉え方で日常的なストレスケアを心掛けましょう。
文・臨床心理士
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