column vol.44一歩踏み出してみましょう
涙を流しながら「ずっとこどもに謝らなければならないと思っていたんです。でも、私の育て方が悪かったからではなかったんですね。」と話された家族がおられました。十数年も前のことです。
まだ、社会のなかで発達障がいについて知られていない時代のことでした。周囲からいろいろなことを言われ、誰にも相談できずにずっと悩んでおられたのです。実は発達障がいについての理解が進んできている今でも、誰にも相談できずに困ったり悩んだりしている当事者や家族がおられます。
「誰かに相談してみたら」と言われても、なかなか言い出すことができない気持ちもわかります。でも、前に歩み出さないと改善や解決などにつながらないのではないでしょうか。
例えば、少し先の道を照らしてくれる人の話を聞くことで気持ちが楽になることもあると思います。機会があれば講演会や研修会に参加して話を聞くことも一つだと思います。また、勇気を出して誰かに相談をして話を聞いてもらうことで、気持ちが楽になったり心にゆとりができることもあり、新たな考えなども出てくることがあります。
一人で抱え込み悩むことはやめませんか。人はお互いに支え合い助け合いながら日々を過ごしていると思います。まずは一歩を踏み出してみませんか。
文・ふれあい相談発達支援センター長
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