column vol.32これは使える！「サポートファイル」

サポートが必要な子どもについて、ライフステージごとに支援の担い手や関係機関が変わる移行期においても一貫した支援が継続されるよう、家族や関係機関が共有できるツールとして、「サポートファイル」というものがあります。

この一冊に子どもの成長や支援内容をまとめることで、記録として保管したり必要な機関との情報共有に役立てられています。また、このファイルは支援を受けている人だけではなく、自分を見つめ直すためのツールとしても活用することができます。

自分自身の記録として、頭の中で考えたり思ったりしたことを文字に起こして「見える化」すると客観的に振り返ることができるため、「このとき、こんなことを考えてたな。でも今はこんな考えに変わった」と、自身の変化や成長に気付くことができます。

「自分のことをもっとよく知りたい」、「得意・不得意を整理したい」、「同じ失敗を繰り返したくない」と思ったときに読み返すと、苦手なことに出会ったときの対処の参考になるかもしれません。支援が必要になったときにはもちろん、自身や家族にも役立つ「サポートファイル」を作ってみませんか？

文・ふれあい相談発達支援センター長