column vol.37自閉症の理解を広め、みんなが幸せな社会に
4月2日は「世界自閉症啓発デー」
自閉症のコミュニケーションの特性には、3つのタイプがあります。
- 積極奇異型人に対してとても積極的に関わりを持とうとする「積極奇異型」の人は、周囲の人に「空気が読めない」と思われてしまうことが多いかもしれません。しかし、エネルギッシュに交友関係を広げる力や常識に捉われない発想は、すばらしい一面といえます。
- 受動型自己主張が少なく、自分で考えて行動することが苦手な「受動型」の人は、職場などでは「自発的に仕事ができない」とか「指示待ち」と思われてしまいがちかもしれません。しかし、人からの関わりに拒否を示すことは少なく、こつこつと仕事に取り組む真面目な人材として重宝されるタイプでもあります。
- 孤立型自分の世界に没頭することを好む「孤立型」の人は、周囲との関わりにつらさを感 じやすい傾向にあるため、「人付き合いの悪い人」と思われやすいかもしれません。しかし、興味を持った分野の知識には目を見張るものがあり、専門家や芸術家として力を発揮することがあります。
このように自閉症の人たちは少し視点を変えれば社会で活躍できる力を持っておられることが多いのです。みんながお互いの特性や多様性を尊重し合い、幸せに活躍できるような社会をつくっていけるといいですね。
文・臨床心理士
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