認知症になってもよろしくね

column vol.2認知症と診断された当事者の「ほんね」

良かれと思って先回りしないでほしい。普段と変わらないよう接してほしい。

これは、認知症と診断された当事者の言葉です。「認知症」と診断を受けると、診断直後はショックと、これからできなくなっていくことに不安を感じます。

また、「介護される人」になってしまうことに戸惑いも感じます。認知症と診断された人が、「何もできない人」と認識され、先手先手で周りの人が対応することは一見すばらしいことに思えますが、本人のできる力や選択の自由を奪っているともいえます。

周りの人は、本人が少しでも自分の力でできるようにサポートをして、「大丈夫」と受け入れ、安心できる環境を作ることが大切です。

たとえ、認知症が進行したとしても本人自らが選択でき、できない場合でも周りのサポートで本人の希望をかなえられるよう、認知症のある人は何ができて、何ができなくて、何をしてほしいと思っているのかを知ることがとても大切です。

認知症があってもなくても、うれしいこと、悲しいことはみんなと同じように感じます。認知症だからと置き去りにしないでほしい。
認知症と診断された当事者の「ほんね」と「願い」です。

文・竜王町認知症地域支援推進員

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