認知症になってもよろしくね

column vol.5認知症を取り巻く偏見

認知症啓発(認知症サポーター養成講座)で地域へ伺うと、「認知症だけにはなりたくないな…、なったらおしまい…」と言う声が聞こえてきます。
皆さんは「認知症の人」をどう思われていますか。「何もわからない人、困った人、かわいそうな人」と思っていませんか。

これが認知症に対する偏見です。認知症の人は「何かおかしいな」と一番に気付き不安いっぱいの中で過ごされています。家族にも上手く伝えられず、家族もまたどう関わっていいかわからず、相談することもできずに悩んでおられます。

認知症が進行していくと、家族はどんどん「周りにはどう思われるのだろう」「何か言われていないか」「気付かれていないか」など必要以上に考え、身動きができない状態になってしまいます。

以前、竜王町で講演をしていただいた若年性認知症の下坂厚(しもさか あつし)さん(西院デイサービスセンター ケアワーカー)は認知症であることをオープンにされ、職場や家族の理解・協力を得ていきいきと生活をされています。

困ったときには人に助けてもらい、分からないときには人に訊く、そして自分の分かることは教えてあげる、こんな当たり前のことが自然にでき「認知症になってもよろしくね!」と笑顔で言える竜王町になるよう皆さんと一緒に取り組んでいきたいと思います。

文・竜王町認知症地域支援推進員

下坂厚さんとの対談YouTube動画へのアクセス 令和3年度竜王町認知症研修会での下坂厚さんとの対談の内容がYouTube動画でご覧いただけます。
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