りゅうおうきらりんニュース
千の光に込めるみんなの願い 西川地区の伝統行事「千燈祭」

西川地区の吉水神社では、毎年立春から数えて二百二十日目(にひゃくはつか)に当たる日に、無災害と五穀豊穣を祈り、千燈(約千個のろうそく)をお供えする「千燈祭」が行われています。二百二十日あたりは昔から台風襲来の時期に当たる災害が多い“厄日(農家の厄日ともいう)”とされており、農家も多い地域住民たちにとっては厄をはらう大切な祭りとされてきました。明治41年ごろから始まったと伝えられていますが、戦時中には中止されていたのを昭和53年に老朽化した宗仕場(そうじば)の建て替えを記念に復活し、現在は自治会・西川農業生産組合・老人会により運営されています。また、かつては宗教的な祭りでしたが、今では演芸などの催しを企画して弁当を食べながらの憩いのひと時を過ごすなど、より親しみやすいものへと変化し、地元住民たちのお楽しみイベントとして伝統行事が受け継がれています。復活から41年目を迎える今年は9月8日に開催され、日の沈む18時ごろから続々と境内に集まった住民らが一燈ずつ火をともし、今日までの無災害への感謝と五穀豊穣を願い、手を合わせていました。また夜の拝殿に浮かぶ幻想的な千の光に包まれながら、和気あいあいと交流を楽しまれていました。

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